「関税」ってなに?ニュースでよく聞くその意味とわたしたちの暮らし

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関税の仕組み

「関税が上がる」「輸入品が高くなる」――そんなニュースを目にすること、ありますよね。
でも実際、「関税ってなんのためにあるの?」と思ったことはありませんか?
この記事では、関税の基本的な仕組みと、日々の暮らしとのつながりをやさしく解説します。

  • 関税は「輸入品にかかる税金」
  • 目的は国内産業の保護と税収確保
  • 実はわたしたちの買い物にも影響している
目次

関税ってなに?どんなしくみ?

関税

関税とは、外国から入ってくる商品(輸入品)に対してかけられる税金のことです。
たとえば、海外のチーズや洋服、バッグなどを日本に持ち込むと、その商品には国が定めた一定の税金がかかります。

これは、いわば「外国のモノが日本に入るときに支払う“入場料”」のようなもの。
関税をかけることで、国内の経済バランスを調整する役割を果たしているのです。

なぜ関税をかけるの?その目的とは

関税の仕組み

関税には、主に2つの大きな目的があります。

まず1つは、国内産業を守ること。
たとえば、海外から安価な野菜や製品が大量に入ってくると、日本の農家や企業が太刀打ちできなくなる恐れがあります。
そこで関税をかけて輸入品の値段を調整し、国産品とのバランスを保つのです。

もう1つは、国の収入源としての役割。
関税もれっきとした税金です。
商品が輸入されるたびにお金が入るため、国の予算を支える収入のひとつとしても大切な存在です。

わたしたちの暮らしと関税のつながり

関税

関税は、実は身近なところで暮らしに影響を与えています。

たとえば、スーパーで「チーズが高いな」と感じたり、ブランドバッグの価格が気になったりすること、ありませんか?
その背景には、関税の存在があるかもしれません。

さらに、海外通販で買った商品に関税がかかっていたり、届くのが遅れたりするのも、通関手続きや関税の影響によるものです。

また、国と国のあいだで関税をめぐる交渉(FTAやEPAなど)が行われており、その結果によって価格が下がったり、特定の品目の流通が変わることもあります。
つまり、ニュースで「関税が上がる」と報じられるとき、それは自分の買い物や生活に直結する変化かもしれないのです。

まとめ

関税とは、国の経済と暮らしを守るための“見えないルール”。
ちょっとむずかしそうに見えて、実は私たちの生活に深く関わっています。
「ニュースのあの話、もしかしてこういうこと?」と想像できるだけで、世界がぐっと身近に感じられるはずです。

ココちゃん

海外からのお買い物にも“税金”がかかってたんだね!知らなかった~!