わたしの一日 とは？
このシリーズでは、シニア世代やその家族が「どのように一日を過ごしているのか」を紹介します。
読みながら「自分や家族の生活」に重ねて考えられる、そんな記事をお届けします。
鈴木 美智子さん（72歳）
長年、子育てや家事に追われる日々を過ごしてきましたが、今は「自分のための時間」を大切にしています。
若い頃から手芸が得意で、今では編み物や刺しゅうが生活の中心とのことです。
朝の時間
美智子さんの一日は7時にスタートします。夫と一緒に朝食をとり、食後は新聞を読みながら一日の予定を立てます。
天気が良い日は散歩に出かけ、花や草木の移ろいを眺めて季節を感じます。
「小さな変化を見つけるのが楽しいのよ」とにっこり。
朝は掃除や洗濯をすませ、家を整える時間でもあります。「午前中に家事を片づけておくと、午後は心置きなく趣味に集中できるんです」と話してくれました。
昼の時間
昼食は夫と一緒に簡単なものを用意。お味噌汁とご飯、漬物など、体にやさしいメニューを心がけています。
食後はテレビでニュースを見たり、お茶を飲んでひと休み。軽く昼寝をして体を休めることもあります。
「無理をしないのが長く元気でいるコツ」と笑う美智子さん。午後の趣味の時間を楽しむために、体をいたわる工夫を欠かしません。
夕方から夜
午後になると、いよいよ待ちに待った「趣味の時間」です。
編み棒を手に毛糸を選び、静かな音楽を流しながらひと目ひと目を丁寧に編み進めます。完成したマフラーや小物は、孫の誕生日や友人への贈り物になります。
「渡したときの笑顔が何よりのご褒美なんです」と話す美智子さん。作品には、贈る相手の顔を思い浮かべながら編んだ時間が詰まっています。
時には地域の手芸サークルにも参加。仲間と集まっておしゃべりしながら手を動かす時間は、ひとりで編むときとは違った楽しみがあるそうです。
夕方は夫とスーパーに買い物へ行き、夕食の献立を相談するのも日課。夜は一緒にテレビを見て、お茶を飲みながらその日の出来事を語り合います。
まとめ
美智子さんにとって「趣味の時間」は、自分を整える大切なひとときです。編み物や刺しゅうに集中することで心が落ち着き、作品を通して家族や友人とのつながりも深まります。
「自分の好きなことに没頭できる時間があるからこそ、毎日を前向きに過ごせる」と語る美智子さん。
その言葉には、暮らしを大切にするヒントが込められていました。
趣味に夢中になる美智子さんの姿からは、「続けることの喜び」と「誰かに喜んでもらう幸せ」が伝わってきました。
読者のみなさんも、自分の暮らしの中に「好きなことを楽しむ時間」を取り入れてみてはいかがでしょうか。きっと毎日が少しずつ豊かに変わっていくはずです。
※本記事はプライバシー保護の観点から、登場する名前や人物設定はすべて架空のものです。ただし、綴られた生活の核心は実際の体験や声に基づいています。
