大切便りとは

「大切便り」は、シニア世代とその家族に向けて、思い出や日々の暮らしを“手紙”のように届けるコラムです。
みなさんの心に寄り添い、「自分の大切」を思い出すきっかけになることを願っています。
*今回の記事は、想いをできるだけそのままお伝えするため、編集を最小限にしています。

山田 大輝くん(10歳)
夏休みに毎年おばあちゃんの家に行くのが楽しみな小学4年生。好きな食べ物はトマトとアイス。
田んぼの道
おばあちゃんの家に行くときは、駅からながい道を歩きます。
まわりは田んぼばっかりで、カエルの声がぴょんぴょんきこえます。
ぼくはあせをかきながら歩いてたけど、お父さんとお母さんといっしょだからたのしかったです。
ぼくのおばあちゃん
家につくと、おばあちゃんが「おかえり!」って大きな声でむかえてくれました。ぼくはランドセルより大きなかばんをおろして、ドサッとすわりました。
「トマト食べる?」っておばあちゃんが言って、冷たいお水であらったトマトをもってきてくれました。
ぼくがかじると、トマトのあまいしるが口からこぼれて、Tシャツがよごれちゃった。でもおばあちゃんは「いいのいいの」ってわらいました。
おいしいトマト
そのとき思いました。トマトってこんなにおいしかったんだなって。スーパーで食べるトマトとちがって、あたたかくて、でもつめたくて、すごく元気がでました。
「また来年も食べにおいで」っておばあちゃんが言って、ぼくは「うん!」って大きな声でいいました。
読者のみなさんへ
ふつうのトマトなのに、ぜんぜんふつうじゃない味でした。おばあちゃんの家で食べるから、おいしかったんだと思います。ぼくは来年もぜったい食べたいです。
おばあちゃんのトマト、とてもおいしそうですね!お腹が空いてきました!
もしかしたら世界で一番おいしいトマトにもう出会えたのかもしれないですね。
素敵な想い出をありがとうございました。
※本記事はプライバシー保護の観点から、登場する名前や人物設定はすべて架空のものです。ただし、綴られた想いの核心は実際の体験や声に基づいています。