「論理クイズ」とは、限られたヒントや会話の中から、
ウソや本当を見分けて、正しい答えを導くゲームのことです。
推理小説のようにトリックを解くものや、
日常会話に隠された矛盾を見抜くものなど、バリエーションもさまざま。
計算や難しい言葉は使わず、頭の中で状況をイメージしながら考える力が大切です。
特に高齢者の方にとっては、楽しみながら脳の活性化にもつながるとして注目されています。
さて、今日はどんな謎に直面するでしょうか!?
【ストーリー/会話内容】

町内会館の一角にある小さな図書室。
その日はいつも通り、静かな午後だった――が、次の日の朝、担当のたえこさんが本棚の前で首をかしげていた。
「おかしいわね…この棚、順番がずれてる気がするのよ」
調べてみると、並んでいた5冊の本のうち、どうやら1冊だけ位置が動かされていたらしい。
誰かがこっそり読んで戻したのだろうか?
たえこさんは「昨日の夕方に来ていた3人」の発言を思い出し、推理を始める――。
【本棚の並び】
≪通常≫
左から順に並んでいた本のタイトルは:
① 赤い帽子のネコ
② きいろい花の秘密
③ 空とぶペンギン
④ 月夜のピアノ
⑤ 森にすむこびと
≪たえこさんが朝に見た並び≫
① 赤い帽子のネコ
② 空とぶペンギン
③ きいろい花の秘密
④ 月夜のピアノ
⑤ 森にすむこびと
→「②と③の位置が入れ替わっている」
【昨日来ていた3人の証言】
ゆうじさん(図書ボランティア):
「本棚には一切触ってないよ。ずっとラベル貼りをしてたんだから。」
みさこさん(詩集マニア):
「“月夜のピアノ”は一番右にあったの覚えてるわ」
なおこさん(子ども向けコーナー担当):
「“きいろい花の秘密”は、絶対に3冊目にあったわよ。昨日も気になってたから。」
【問題】
この中で、正直なのは1人だけ。他の2人はウソをついています。
Q 誰の証言が正しく、そして動かされたのはどの本?
【答え】
🎯 正解
正しいのは:なおこさん
動かされたのは:「きいろい花の秘密」と「空とぶペンギン」
【整理】
朝の並びでは「②と③が入れ替わっていた」=
「“空とぶペンギン”と“きいろい花の秘密”の位置が逆」
3人の証言を1人ずつ正しいと仮定して検証:
🧓 ゆうじが正直:
→ 「触ってない」=ウソをついてる2人は「触った」発言ではない(みさこ・なおこは本に触れたか曖昧)→成り立たない(動かした人が存在しないと矛盾)
👩🦳 みさこが正直:
→ 「“月夜のピアノ”は一番右だった」→ 実際は④番目なのでウソ
→ 正直と仮定しても成り立たない
👧 なおこが正直:
→ 「“きいろい花の秘密”は3冊目」→ 現在は③ → 正しい
→ でももともとは②だった → つまり動かされた後の配置を見て発言してる
→ → なおこは「動かされた状態の本を見ていた」=動かしたのはなおこではない(証言が正直である=犯人ではない)
→ 他2人はウソ:
・ゆうじ→「触ってない」→ウソ→触った可能性あり
・みさこ→「右端にピアノ」→ウソ→ピアノは右端じゃない
✅ すべて矛盾なく成立!