「なんとなく不安」「胸がざわざわする」「夜になると考え込んでしまう」――。
そんな“正体のない不安”を感じることは、誰にでもあるものです。
でも、見えないからこそ、不安は必要以上に大きく感じてしまうのかもしれません。
この記事では、その不安にあえて向き合い、「描き出す」ことで心を整える方法をご紹介します。
- 不安は「見える形」にすることで和らぐ
- 書く・描く・整理するだけで気持ちが軽くなる
- 高齢者にもやさしく、日常的に実践しやすい
なぜ「描く」と心が落ち着くの?

不安は、目に見えないものだからこそ、漠然と大きく感じがちです。
特に、体調や将来、人間関係などの心配ごとは、頭の中でぐるぐると回ってしまい、整理が難しくなります。
そんなときに有効なのが、「描く・書く」こと。
気持ちを紙の上に出してみることで、漠然とした不安が「言葉」や「形」となり、自分の外側に置かれたように感じられるのです。
すると、不思議と少し冷静に見つめ直せるようになり、心にスペースができる感覚が生まれます。
「描き出す」3つの方法

● ① 言葉にする(ジャーナリング)
今の気持ちを、思いつくまま紙に書き出してみましょう。
「最近よく眠れない」「老後が心配」「誰かと距離を感じる」など、文章にならなくても大丈夫。
箇条書きでもOKです。
ポイントは、「きれいに書こう」と思わず、ただ心に浮かんだことをそのまま出すこと。
書くことで、不安が自分から切り離され、少し客観視できるようになります。
● ② 絵や図にしてみる(イメージ化)
不安やモヤモヤを「雲」「波」「石」など、思い浮かぶ形にして描いてみましょう。
色をつけたり、大きさを変えたりしてもOK。
子どものように自由に描いていいのです。
描いたあとに、「この不安はどこから来ているんだろう」と問いかけてみることで、気づきが深まります。
● ③ 感情地図をつくる(マインドマップ)
紙の真ん中に「不安」と書き、そこから思いつく内容を枝のように広げていきます。
「健康 → 転倒 → 入院の心配」「お金 → 年金 → 将来の生活」など。
可視化することで、自分がどんなことで悩んでいるのかが整理され、「どうにかできそうな部分」と「今は仕方のない部分」が見えてきます。
高齢者にもやさしい“心のケア”として

「不安があるのにうまく言葉にできない」「誰にも話せない」――
そんな気持ちを抱える高齢者の方も少なくありません。
描いたり書いたりする行為は、自分の気持ちに気づくきっかけにもなります。
また、紙とペンがあれば一人でもでき、介護施設や家庭内でのケアとしても取り入れやすい方法です。
認知機能の刺激や感情整理にもつながり、心身ともにやさしい時間をつくってくれます。
「こんな気持ちがあったんだな」と自分で発見することが、心を整える第一歩になります。
まとめ
不安は、しまいこむほど重くなりがちです。
だからこそ、出してみること、描いてみることが大切。
絵や言葉で表現するだけで、気持ちが軽くなる瞬間が訪れます。
🌸「この不安には、こんな形があったんだ」と気づけたとき、
その不安は、もう自分の味方になっているかもしれません。

気持ちを描くって、むずかしそうに見えて…実は自由でいいんだね!
ノートに“もやもや日記”つけてみようかな♪