わたしとの約束とは

「わたしとの約束」は、日々の暮らしの中で見つけた“小さな決意”を綴る手紙です。
人にやさしくしようとするように、自分にもやさしくできたら——。
そんな想いを込めて、お届けします。

田村 佐知子さん(65歳)
長年勤めた職場を退職し、今は夫と二人で家庭菜園を楽しんでいる。家族や仕事のために走り続けてきたが、「自分を褒める」ことだけは苦手。ある朝、畑で感じた小さな出来事が心を変えていった。
朝の畑で
早朝、畑に出ると、土の匂いがまだ冷たい。
手袋をはめて苗を植えながら、ふと指先を見つめた。
小さな傷、日焼け、爪の汚れ——全部、
誰かのために動いてきた証のように見えた。
その瞬間、胸の奥で小さく思った。
「ありがとう、今日までがんばってくれたね」って。
誰かのために、のあとに
子どもを育て、親を見送り、夫を支え、
気づけば“誰かのために”でいっぱいの人生だった。
でも、その「誰かのために」を続けられたのは、
私が毎日、自分を奮い立たせてきたからだ。できなかったことを責めるより、“できた自分”を認めてあげようと思った。それだけで、心の景色がやさしく変わっていく。
わたしとの約束
これからは、誰かに感謝するように、
自分にも「ありがとう」を言える日を作ろう。どんなに小さな一歩でも、それは確かに私が歩いた証。
——これが、わたしとの約束。
読者のみなさんへ
がんばっているのに、うまくいかない日があっても大丈夫。
誰かのために動けた日、自分を支えた日、そのすべてに「ありがとう」と言ってあげてください。
今日の自分を、少しだけ褒めてみませんか。
「ありがとう」を言える人は、やさしい人。
そしてそれを“自分にも言える人”は、もっとやさしい人。
日々の小さな感謝が、心を整える光になりますね。
※本記事はプライバシー保護の観点から、登場する名前や人物設定はすべて架空のものです。ただし、綴られた生活の核心は実際の体験や声に基づいています。
