「論理クイズ」とは、限られたヒントや会話の中から、
ウソや本当を見分けて、正しい答えを導くゲームのことです。
推理小説のようにトリックを解くものや、
日常会話に隠された矛盾を見抜くものなど、バリエーションもさまざま。
計算や難しい言葉は使わず、頭の中で状況をイメージしながら考える力が大切です。
特に高齢者の方にとっては、楽しみながら脳の活性化にもつながるとして注目されています。
さて、今日はどんな謎に直面するでしょうか!?
目次
【登場人物】
ゆきえさん(71歳) … 甘いもの大好き。「別腹よ〜」が口ぐせ。
ごろうさん(69歳) … 糖質制限中といいつつ、甘党のうわさあり。
きよしさん(75歳) … “まんじゅう番長”。今回の差し入れ主。
よしこさん(78歳) … おっとり見えて観察眼が鋭い。
【ストーリー/会話内容】

日曜の午後、町内会館の「健康体操クラブ」。体操のあとはみんなでお茶とお菓子を楽しむのが恒例です。
この日のお菓子は、きよしさんが持参した“こしあんのまんじゅう”。
全員が1個ずつ食べ終え、最後の1個はゆきえさんの正面の小皿に置かれていました。
この長テーブルは固定式ベンチで、他人の前の小皿に手を伸ばすには立ち上がらなければならない構造。
管理人によると、直前1分間に立ち上がったのはゆきえさんだけ。他の3人は着席のままでした。
さらに出入口は管理人が見張っており、出入りはこの4人以外なし。
数分後、管理人が部屋に入ると――最後の1個が消えていたのです。
- ゆきえ:「私が見たときには、もうお皿には何もなかったわよ?」
- ごろう:「ぼく、今日は甘いものを一口も食べていないから、食べるわけがないよ。」
- きよし:「最後の1個は、ゆきえさんの正面に置いてあったはずだよ。」
- よしこ:「私はね、きよしさんが口をモグモグしてたの、見たのよ。」
【問題】
- 正直者は 1人だけ。
- 他の3人は嘘つき。
- 犯人(最後の1個を食べた人)はこの4人の中にいる。
Q さて――まんじゅうを食べたのは誰?
【答え】
まんじゅうを食べたのは:ゆきえさん
唯一の正直者は:きよしさん
- きよし:「最後の1個は、ゆきえの正面」 → 真実。正直者はきよし。
- ゆきえ:「見たときにはもう無かった」 → 嘘。実際は最後の1個が残っていた。
- ごろう:「今日は一口も食べてない」 → 嘘。全員1個ずつ食べていた。
- よしこ:「きよしがモグモグしてた」 → 嘘。直前、きよしは立っておらず届かない。
👉 最後の1個に手が届いたのは、直前に立ち上がったゆきえだけ。
よって犯人はゆきえさんに一意に決定します。