食べ物には、その土地の文化や暮らしがぎゅっと詰まっています。
世界を見渡すと、「えっ、こんなもの食べるの!?」と驚くような料理も数多く存在します。
今回は、思わず話したくなる“世界のちょっと不思議でおもしろい食べ物”について、厳選してご紹介します。
- 強烈なにおいの発酵食品や虫料理など、世界は個性的な味でいっぱい
- 一見驚く食べ物にも、地域の知恵や伝統が込められている
- 日本にも“世界レベル”のくさやが存在!
鼻にくる!発酵と匂いのインパクト料理

スウェーデンの「シュールストレミング」は、“世界一臭い缶詰”として有名。バルト海のニシンを塩漬けして発酵させたもので、開けた瞬間に強烈なにおいが広がります。現地ではパンと一緒に夏の風物詩として食べられていますが、屋外で風向きを見ながら開けるのが常識です。
同じくイタリア・サルデーニャ島の「カース・マルツゥ」は、チーズにハエの幼虫を入れて発酵させるという衝撃の食品。虫が生きたまま入っていることもあり、食べるには覚悟が必要です。どちらも強烈ですが、長年愛される伝統の味なのです。
これは飲み物!? 驚きの伝統ドリンク

ベトナムには、なんと「蛇の血」を酒に混ぜて飲む文化が一部にあります。元気が出るとされ、観光体験として提供されることも。さらにはその場で蛇の心臓を飲むという体験まで存在するとか…。
一方、カザフスタンやモンゴルでは「馬乳酒(クミス)」という発酵した馬のミルクが伝統的に飲まれています。ほんのり酸っぱく、わずかにアルコールも含まれ、祝いの席でふるまわれることも。どちらも「飲む」という行為の奥に、土地ならではの意味があります。
食材の概念が変わる⁉ 昆虫と日本の“くさい代表”

タイではバッタやコオロギ、幼虫などの虫を揚げたスナックが一般的に屋台で売られています。サクサクとした食感で、塩味や甘辛味がついており、栄養価も高いことから未来のたんぱく源として注目されています。
そして忘れてはならないのが日本の「くさや」。魚を“くさや汁”に漬けて発酵させた干物で、強烈なにおいは海外でも話題に。けれど食べると旨味が深く、「世界の発酵珍味」として胸を張れる一品です。
まとめ
世界には、「これが食べ物!?」と驚く料理がたくさん存在します。でもその多くは、土地の気候や風土、人々の知恵によって生まれ、受け継がれてきた大切な文化です。驚きとともに、背景にある暮らしや価値観を知ることで、より豊かに世界を味わえるはず。
“いただきます”は、その国の物語に敬意を払う合図。食の冒険は、世界とつながる第一歩かもしれません。

カース・マルツゥ…虫が動いてるチーズ!? でも、その土地では大事な味なんだよね。世界の食って、本当に奥深いな〜!