人はどのように“医療”と歩んできたか?時代を超えて変わるもの・変わらないもの

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history of medicine

今では当たり前に病院に行き、薬を受け取る――。
けれど、ほんの100年ほど前までは、それは特別なことであり、贅沢でした。
この記事では、古代から現代、そして未来にかけて、人と医療がどのように関わってきたのかをわかりやすくご紹介します。

  • 古代の医療は「祈り」や自然との共存から始まった
  • 経験と観察が医学を発展させ、「術」から「学」へと進化
  • 科学の力が近代医療を飛躍させ、現代ではチーム医療へ
  • 未来医療も、「人を想う」気持ちを原点に進化していく
目次

祈りと自然に頼った、はじまりの医療

history of medicine

人類最初の医療は、呪術的なものでした。病は神の怒り、悪霊のしわざとされ、祈祷や儀式が治療法。薬草や温泉、動物の骨など自然素材も使われていました。
古代エジプトではミイラ作成の知識が医療に活かされ、中国では鍼灸や「気」の思想、日本では仏教と共に医術が広まりました。

🧘‍♀️当時の薬は“信じる心”そのもの。「治る」と思う力が支えでした。

観察と記録が「医学」の土台に

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中世から近世にかけて、経験と観察を重ねた医師が登場。医学が“術”から“学問”へと進化しました。
ヒポクラテスは「医学の父」と称され、日本の江戸時代には漢方とオランダ医学(蘭学)が融合。人体図や解剖が進み、病の正体が少しずつ明らかになっていきます。

🏘️町医者の登場により、医療が庶民にも近い存在になっていきました。

近代から現代へ――「治す」から「支える」医療へ

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18〜19世紀には、ワクチン・手術・衛生概念が一気に進化します。ジェンナーの種痘や、パスツールの細菌学、麻酔と無菌手術の登場が医療の常識を変えました。
さらに20世紀以降はCT・MRIなどの画像診断、チーム医療、在宅医療へと広がり、「人に寄り添う」医療が形に。

🧬 治す医療から、支える医療へ。その背景には技術と人の連携があります。

まとめ

医療の進歩は、単なる技術革新だけではありません。
「人が人の健康を守りたい」という想いが、時代を超えて積み重ねられてきた結果です。
私たちがいま、安心して治療を受けられるのは、長い歴史と試行錯誤の先にある“贈り物”かもしれません。

ココちゃん

昔は祈りで治してたなんてビックリ!
でも、やさしい気持ちは今も変わらないんだね♪