「自宅での介護が難しくなってきたかも…」「落ち着いた場所で、長く安心して暮らしたい」
そんなときに選ばれているのが、特別養護老人ホーム(特養)です。
この記事では、特養とはどんな施設なのか、誰が入れるのか、費用や暮らしの様子について、やさしくご紹介します。
- 特養は介護が必要な高齢者の“もうひとつの家”
- 要介護3以上が入居の目安、長期の生活に対応
- ユニット型やイベントなど、家庭に近い雰囲気も魅力
特養ってどんなところ?

特別養護老人ホーム(特養)の正式名称は「介護老人福祉施設」といいます。
介護が必要な高齢の方が、長期間安心して暮らせる公的な施設で、食事・入浴・排せつなどの日常生活の支援をはじめ、健康管理やレクリエーションなど、幅広いケアが受けられます。
スタッフが24時間体制で見守ってくれるため、家での生活が難しくなってきた方にとって、「暮らしの場」そのものとして選ばれている施設です。
入れる人とサービスの内容

基本的に、要介護3~5と認定された方が対象です。要介護1・2の方は原則対象外ですが、やむを得ない事情がある場合は相談できることもあります。
身寄りがない方や、在宅介護が限界に近い方が優先される傾向があり、入居の「待ち」が発生することも少なくありません。
特養で受けられるサービスは以下のとおりです:
生活の支援:食事や入浴、着替え、移動などをサポート
医療との連携:健康チェックや体調に応じた医療機関との連携
機能訓練:身体を動かして転倒予防や体力維持
レクリエーション:体操・工作・季節イベントなどで楽しみを
一人ひとりに合ったケアプランが作られ、その人らしい生活を大切にしています。
暮らしの様子と費用の目安

最近の特養では、ユニット型(個室+小グループ)が増えており、家庭的で落ち着いた空間のなかで暮らせるよう工夫されています。
食事や季節ごとのイベント、地域とのふれあいなど、生活の中に小さな楽しみがたくさんあるのも魅力のひとつです。
費用については、介護保険の自己負担(1~3割)に加えて、食費や住居費、日用品代がかかります。
おおよその月額は8万円〜15万円ほどで、収入に応じて「補足給付」という負担軽減の制度が使える場合もあります。
入所前には、見学や相談でしっかり確認しておくことが安心のカギになります。
まとめ
特別養護老人ホームは、介護が必要な方が安心して長く暮らせる“もうひとつの家”です。
公的な支援のもとで、介護のプロが寄り添いながら、その人らしい毎日を支えてくれます。
自宅での介護が難しくなってきたときの選択肢として、早めに知っておくと心の準備ができます。
🌸「ここでなら、きっと安心できる」――
そんな気持ちで選べる場所が、きっと見つかります。

特養って、“ただの施設”じゃなくて“あたたかい暮らしの場”なんだね。
私も家族と見学してみたくなっちゃった〜♪