貴族の遊びから、世界のスポーツへ。テニスの歴史をたどってみよう

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テニスの歴史

ラケットとボールを交わすシンプルなスポーツに見えるテニス。
実はそのルーツは中世ヨーロッパまでさかのぼります。
王侯貴族の社交として始まり、今では誰もが楽しめる国際的なスポーツに――。
この記事では、そんなテニスの歴史をわかりやすくひもときます。知ることで、今日の一打がもっと楽しくなるかもしれません。

  • テニスの起源は中世フランスの修道院から
  • 近代テニスは19世紀イギリスで確立
  • オリンピック競技にも採用され、国際的に発展
  • 日本では明治期から普及、独自のソフトテニスも誕生
目次

中世の修道院から貴族の遊びへ

貴族のテニス

テニスの原型とされる「ジュ・ド・ポーム」は、12世紀頃のフランス修道院で生まれた遊びでした。
当初は手のひらでボールを打ち合っていたものが、後にラケットを使うようになり、貴族たちの間で広まりました。
この頃のテニスは、まさに「社交の場」として親しまれ、王宮でも盛んに行われていたそうです。
競技としての整備はまだ先ですが、ここに“テニスの原風景”が生まれたのです。

ルールが整い、スポーツへと進化

テニスのルールを決める

16〜18世紀にかけて、フランスやイギリスで「リアルテニス」として発展。
そして19世紀後半、イギリスのウィングフィールド氏が現在のローンテニス(芝生テニス)を考案し、ルールを整えました。
これにより、テニスは屋外スポーツとして一般層にも広がり始めます。
1877年には世界初のテニストーナメント「ウィンブルドン選手権」も開催され、競技スポーツとしての歴史が本格化しました。

世界へ、日本へ、そして誰でも楽しめるスポーツに

時代によるテニスの変化

20世紀に入ると、テニスは世界中で親しまれるスポーツへと発展します。
1900年には国別対抗戦「デビスカップ」が始まり、オリンピックにも採用。
日本では1878年に横浜で紹介されたのが最初で、その後、学生中心に広まる「軟式テニス(ソフトテニス)」も誕生。
近年では錦織圭選手や大坂なおみ選手の活躍で、プロテニスの人気も高まっています。
さらに、車いすテニスやシニア向けの“ゆるテニス”など、誰でも楽しめるスポーツとして進化し続けています。

まとめ

テニスは、中世の修道院から始まり、貴族の遊びを経て、現代では誰もが楽しめるスポーツへと歩んできました。
歴史を知ることで、ラケットを握るその一瞬に、少しだけ誇りとワクワクを感じられるかもしれません。
さあ、今日の一打を「時代をつなぐ一打」と思って楽しんでみませんか?

ココちゃん

テニスって、昔は王様も遊んでたんだね!
なんだかちょっと優雅な気分でラケットを持ちたくなっちゃう♪